業務は、1職業観に関する意識啓発事業。2高知県の文化教育教材の作成。 具体的には、職業紹介HP作成。インターンのコーディネート。ネットに対応した文化教育教材ソフトです。
今教育現場では、学校の勉強に対して疑問を持った学生による不登校や勉強時間の低下が言われています。このことの原因の1つは、学校が進学することに重点を置いた教育を行っているからではないでしょうか?我々はこの事業によって「働くとは?」「人生とは?」というような今まで教育現場で教えることが難しかった事柄についての教育プランを作ることを目的としています。
職業観に関してはインターンを活用し、社会の第一線で働いている人との交流をコーディネートします。学校というある意味社会から隔離された勉強の場では、想像だけでしか職業観を作り出すことができません。このことは現在の就職活動で、企業ブランドなどを重視し就職した結果、ミスマッチを引き起こして2・3年で辞めてしまうというという不幸な例を生み出しています。こういったことを無くすためにはやはり、自分のやりたいことに対してのイメージを早い段階で確立させていくこと、またイメージと現実社会とのギャップを埋める作業が必要であると思います。
インターンシップに参加することによって仕事に携わっている人のご意見などを聞きながら、自分の職業観を作っていくことができると思います。また伊野町の紙。土佐山田町の打ち刃物など歴史と伝統を持った産業へのインターンにも力を入れ、高知の良さを見直し、後継者不足への対応への布石になればと思います。
何よりこの学生の体験をホームページ上で公開し、業種ごとに分類して、後輩や他の学生も見られるようにコンテンツを作成します。このことにより高知県の産業を知ってもらい、職場に関する選択肢を増やす機会を作り出します。また企業の学生受け入れに関する負担に対してもアドバイスします。
一方、文化教育という面で、高知が輩出した人材を教材にし、高知独自の学校教育のあり方を考えます。今までの日本史は、年号と事件を暗記することを重視してきました。しかしそうではなく、我々の郷土文化教育は人物に焦点を当て、なぜそういった事件が起こったのか?またそこから広げて色々なことを学べるような教材をご提案します。
例えば今までは、坂本龍馬といえば教科書では薩長同盟でしか現れません。しかし、我々は「龍馬がなぜ脱藩したのだろうか?」ということを投げかけ、龍馬の思考経路。当時の人の人生観。その時代背景(高知・日本・世界)。広げてその当時の交通手段や当時の日本地図も。または「なぜ龍馬が長崎で海援隊を作ったのか?」ということで、株式会社という概念がどういう形で日本に伝わったのか?また株式会社とはどういうものなのかという経済学などなど・・・。興味によって色々と学べるようにした教材です。具体的には文章にリンクを張って詳しい内容に飛べるようにします。
このように1つのテーマから色々なことに派生しながら学んでいく教材を作り、より学生が興味を持ちやすい形をご提案します。また高知の文化に触れ、高知で生きることや、地域に根ざしたアイデンティティー作りのきっかけを生み出します。そして自分の人生というものをしっかりと考え、社会のために貢献できる人材作りのお手伝いをします。
目標を失ってしまった日本経済が、次の目標としなければならないのは心の豊かさだと思います。その豊かさは、1人1人が「自分は何者で、何を成すのか」を考えることから始まると思います。今後地域社会での生き方が見直されてくることと思います。
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